NPO法人AABC(アジアン・エイジング・ビジネスセンター)
2008/5/24 09:50:52
少子高齢社会は、高齢者の増加や子供の減少だけでなく、働く人々の減少という問題をはらんでいる。働く人々ができる限り労働生産性の高い働き方をしなければ、これからの社会を支えることはできない。だが労働生産性の高い働き方については、「働かざるもの食うべからず」と言わんばかりに、ワーキング・プアを排除し、国際競争力の弱い産業分野を市場から駆逐することでしかないとすれば、結局のところ、貧富の差を大きくするだけのことである。
医療や福祉の専門職化を進める動きもこうした風潮に流されている。だが、働く人々の減少する時代にあって、あまりにも細分化された分業体制を固定化し、専門職として業務を独占させ、他を排除する動きは矛盾する。今のような専門職や、排他的資格制度を金科玉条のように考えて業界や職務を守る動きは、時代にあわなくなっているのではないだろうか。
むしろ、これからは狭い専門職でもなく、単なる素人でもない、ある程度の専門知識を習得した素人を育成することが重要になってくるのではないだろうか。アメリカなどでは、こういう存在をパラプロフェッショナルと呼んでいる。彼らは専門知識を習得した家族介護者やボランティアなどである。要は素人でも専門的サービスを提供できるように教育訓練することである。ハワイ大学センター・オン・エイジングでは、こうしたパラプロフェッショナルをエンパワメントするためのテキスト開発を行なっている。日本でも、ますますこうした要求は高まることだろう。
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