NPO法人AABC(アジアン・エイジング・ビジネスセンター)
2008/5/29 09:55:11
地域の活性化を図る上で、資源の活用が重要であることはいうまでもない。しかしながら、資源を活用するためには、それを価値あるものとして情報処理する知恵と技術が必要である。だが、多くの場合、価値下落する資源についての嘆きを聞くばかりである。「これほど豊富な山林があるのに金にならない」、「こんなに一所懸命、米を作っているのに売れない」というようなぼやきは、資源を活用する知恵と技術がなえていることを示している。とくに今日のように世界中を貨幣が過剰に流動する時代にあっては、何にでも価格を付けて解決しようとするので、情報処理する才覚がなければ、どんな資源も価値を付与されない。逆にいえば、情報処理がうまくいった資源は、とんでもない価値を付与される。
たとえば、木の葉っぱは、人にとっては厄介な落ち葉であろうが、これに知恵と技術で料理のあしらいものに仕立て上げることができれば、立派な商品となって価値を生み出す。いまやこうした発想で、炭酸ガスの排出権や借金など、なんでも取引の材料にされ、価値を生み出している。だが、このようなマネーゲームに巻き込まれるだけが、地域資源の価値を引き出すものではない。むしろ利子生み資本の動きに対抗して、顔や名前を特定できる人間関係の間で、相互の使用価値を確認しあう知恵と技術が重要になるだろう。社会関係資本、文化資本、環境資本などといわれる論議はこうした問題を提起するものである。
山口県には、竹林が繁茂している。あまりにも放置されすぎて、杉林やヒノキ林を破壊するとさえいわれている。昔、プラスティックがなかった時代には、いろいろな細工が加えられて、生活雑器に用いられてきた竹であり、タケノコという食材として使われてきた竹である。しかしそういう用途がなくなって、価値のない竹林になっちるのであれば、竹林を所有する地主、竹林で活動したいという人々、山林崩壊を防止したい行政などが協働すれば、環境ミチゲーション技術を取り入れた竹炭、竹酢液、竹炭パウダー、竹塩、竹インテリアグッズなど新しい価値が生み出されてくる。竹を使った漁礁で、魚の繁殖に貢献するという取り組みも始まっている。今後は小さくともこうした取り組みの帰趨に注目していかなければならないと思う。
- トラックバックURL :
- http://www.fbcc.jp/tb.cgi/36479
最近のコメント一覧