• NPO法人AABC(アジアン・エイジング・ビジネスセンター)
  • 2008/6/21 12:37:12

 4年に一度開かれる世界老年学会議が、来年はパリで開かれる。その次の2013年会議はソウルで開催されることになっている。そしてその際のテーマが「ディジタル・エイジング」というのである。この耳慣れない言葉は、要するにICTの発達した時代を、ディジタルという言葉で表現しようとしているのだそうである。そして、このICTの発展を放置すると、いわゆるディジタル・デバイドといわれる格差を生み出してしまう。ICTを使いこなす人と、全く使えない人が歴然と分かれてしまうと、そこには日常生活の上でも機会の不平等が深刻になってしまう事態が生じるのである。既に日本では、年齢によって、インターネットが使える人と使えない人の割合が大きく違う実態が現れている。そして高齢者の多い県は、インターネットが普及せず、これを使うことが不可欠となっている企業の地方進出が滞っている。ブロードバンド化にも差が著しく現れている。だがこればかりは、いくら基盤整備や機材の普及を図ったところで、そう簡単には格差を是正するというわけにはいかない。
 韓国の研究者から求められて、日本の状況とこうした状況に挑戦するベスト・プラクティスを紹介することになったが、まず思い出したのは徳島県上勝町の「彩産業」という、高齢者がツマモノ生産をして稼いでいる姿であった。農村の高齢者が、生きがいのある生産活動に従事し、その活動を円滑にするために特注のパソコンなどのICTを活用して、受注や市場分析や出荷をしている姿は、おそらく韓国の関係者が考えている「ディジタル・エイジング」にはふさわしいケースであろう。(2008.6.19)

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