プロラタ方式

M&A用語

2021.8.13 months前

プロラタ方式とは

「プロラタ」には「比例配分できる」という意味があります。そこから転じて、複数の金融機関からの借入金を、借入金額に応じて比例配分して返済する方法を、プロラタ方式といいます。

各金融機関から借入を行った場合、その時点で返済計画は決まっています。そのため、通常はプロラタ方式が採られることはありません。借入金の返済について、リスケジュールを行うことになった場合、金融機関によって不公平が生じないようにするためにプロラタ方式が採用されます。

プロラタ方式で比例配分する方法には、「残高プロラタ」と「信用プロラタ」の2種類があります。残高プロラタでは金融機関ごとの「借入金額」が基準となり、信用プロラタでは「担保分を差し引いた金額」が基準となります。

プロラタ方式のメリット

プロラタ方式は、比例配分で返済額を求める公平な方法です。そのため、リスケジュールするとしても、金融機関からの信用は得られやすくなると言えます。

また、リスケジュールの交渉をする債務者としては、特定の金融機関を優遇するなどの対応をしないため、駆け引きでより望ましい条件を引き出すなどの労力が必要ありません。

プロラタ方式のデメリット・注意点

プロラタ方式は公平な方法ではあるものの、残高プロラタと信用プロラタのどちらを採用するかで、金融機関によって有利・不利が出てしまいます。残高プロラタでは、担保を取っていない金融機関にとっては不利になり、信用プロラタでは、担保を取っている金融機関にとっては不利になります。

また、そもそも債務返済をリスケジュールするのは、返済が長引くことが通常で、融資をしている金融機関としては不安になる話です。そのため、リスケジュールと合わせて経営再建計画等の説明をして、債権者に納得してもらわなければなりません。

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