M&Aアドバイザーに相談するメリットとは?M&Aの専門家を探すときのポイント

M&A仲介

2021.12.212 months前

M&Aアドバイザーに相談するメリットとは?M&Aの専門家を探すときのポイント

M&Aアドバイザーは、M&A仲介会社などに所属するM&Aの専門家です。専門知識が不可欠なM&Aについて、一連のアドバイスが受けられます。アドバイザーの助けなしにM&Aを進めるのは非常に困難ですが、どこでどのようにしてアドバイザーを探せばよいのでしょうか。今回は、M&Aアドバイザーに相談するメリットや探し方について解説します。

M&Aアドバイザーとは

M&Aアドバイザーとは、M&Aに関する一連のアドバイスをする専門家です。M&A仲介会社などに所属するアドバイザーで、「M&Aコンサルタント」「ファイナンシャル・アドバイザー(FA)」などと呼ばれることもあります。

複雑で専門的な知識が不可欠なM&Aを円滑に進めるためのサポートをしてくれる、頼れる存在です。

M&Aアドバイザーのサポート内容

M&Aアドバイザーのサポートは、M&Aの最初から最後まで多岐にわたります。

  • M&Aの基本方針・条件の確認
  • マッチング相手の選定
  • 相手企業との交渉サポート
  • デューデリジェンス(DD)
  • 契約書作成
  • その他の必要資料の作成等

簡単に言ってしまうのであれば、M&A特有の専門知識が必要なほとんどのことについて、アドバイス・サポートが受けられます。

M&Aアドバイザーに相談するメリット・デメリット

M&Aアドバイザーに相談する一番のメリットは、専門家のサポートが受けられることです。特に、デューデリジェンスでは、経理財務・法務・労務・税務の高度な専門知識が必要で、より適正な株価算定をするサポートが得られます。

また、M&Aの契約書に記載する詳細な条件も、後にトラブルにならないよう細心の注意を払って作られるものです。アドバイザーがつくことで、安心してM&A成立に向けて作業を進めることができるでしょう。

一方のデメリットは、経営コンサルタントなどと同様に、結果を保証するサービスではないということです。アドバイスやサポートを提供するのですから、結果が保証されないのは当然なのですが、結果が出なくともそれなりの手間や費用がかかることを理解しておきましょう。

そして、アドバイザーにサポートしてもらっていてもM&Aが成立しなかったことは、「これまで交渉した相手が、M&Aの取引相手としてふさわしくなかったことが分かった」とも言えます。そういう意味では、M&Aのような重要な取引で失敗を避けられたと考えることもできるかもしれません。

M&Aアドバイザー

M&Aアドバイザーはどこで見つける?

M&Aアドバイザーに相談したい場合、どのようなところで見つけられるのでしょうか。主な場所と特徴は次の通りです。

1.M&A仲介会社などのM&Aアドバイザリー
M&Aの支援をする会社です。M&Aの支援を事業として行っているので、M&Aに関する専門知識を持ったアドバイザーが在籍しています。

2.金融機関
近年、M&A支援に力を入れている金融機関も増えてきました。大手銀行にはM&Aを担当する部署を持っているところもあります。取引のある企業についての詳細な情報を持っている点が強みです。

3.弁護士・会計士・税理士などの士業
M&Aのアドバイスを行っている士業もいます。しかし、M&A全般というよりは、法務、経理・財務といった一部分に特化した専門知識である点には注意が必要です。

4.事業引継ぎ支援センター
事業承継問題を解決するための公的機関で、中小機構が運営しています。各都道府県に設置され、無料で相談ができるため、M&Aアドバイザリーなどに相談したときのセカンドオピニオン的に活用することも可能です。

M&Aアドバイザー、M&Aの専門家を探す際のポイント

M&Aアドバイザーであっても、必ずしも自社にとって望ましいアドバイスをしてくれるわけではありません。どのような点に注意してアドバイザーを探せばいいのか、その主なポイントは次の3点です。

1.費用や契約条件等を確認する
費用はしっかり確認すると思いますが、どのような場合にどれくらいの費用がかかるのかもチェックしましょう。また、専任・非専任、アドバイザリー方式・仲介方式といった契約条件も確認が必要です。

2.アドバイザー個人のスキル差が大きい
M&Aアドバイザーは、特に資格がなくてもできる業務です。民間のM&Aアドバイザーに関する資格もありますが、その資格があれば一定レベル以上のスキルがあることが認定されているだけにすぎません。実務上のスキルが高いかどうかを見極める必要があります。

3.得意とする専門分野・業種がある
M&Aに必要な専門知識を全て兼ね備えたアドバイザーはほとんどいません。そのため、M&Aアドバイザリーであれば財務・法務などの分野ごとにスキルの高い専門家が所属しているか、士業であれば専門でない分野を補える専門家と提携しているかなどを確認しましょう。

また、アドバイザーが、自社の業種を得意としている、実績があるなどの点も大切です。デューデリジェンスなどでは、業種特有のビジネスモデルや商慣習をもとにした判断も必要だからです。

4.取り扱うM&Aの規模があっているか
M&Aアドバイザリーの中には、大企業のM&Aだけを扱う会社など、ターゲットを絞ってアドバイス業務を行っているところもあります。中小企業のM&Aで、大企業をターゲットにしている仲介会社に相談しても、費用が高額すぎたり引き受けてもらえなかったりするかもしれません。

おわりに

M&Aは幅広い専門知識が求められる取引です。だからこそ、一連の業務をサポートしてくれるM&Aアドバイザーの力が欠かせません。M&Aで失敗しないためにも、自社のM&Aに強いアドバイザーを探すことが大切です。M&Aアドバイザリーとそこに所属するアドバイザーが得意としている分野が自社とマッチするかも含めて、信頼できるアドバイザー探しをしましょう。

この記事を書いた人

シニア・プライベートバンカー、MBA(経営学修士)、1級ファイナンシャルプランニング技能士、日本証券アナリスト協会認定アナリスト横山 研太郎

ねこのて合同会社 代表。大手メーカーで経理、中小企業の役員として勤務したのち、ファイナンシャルプランナーとして独立。金融機関での経歴がないからこそできる、お客様にとってのメリットを最大化するプランを提案している。オーナー企業での役員経験を活かし、経営コンサルティングからオーナー様の資産管理・資産形成まで、幅広い相談に対応できることを強みとする。

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